ゲームを快適に楽しむためには、高性能なゲーミングPCの存在が欠かせません。最近ではオンライン対戦ゲームや高画質の3Dタイトルが主流となっており、それらをスムーズに動かすためには、グラフィック性能や処理速度が重要なポイントになります。なかでも、カスタマイズ性とコストパフォーマンスの高さを両立できる「BTOパソコン」は、ゲーマーにとって非常に魅力的な選択肢です。
そこで今回は、ゲーミングPCの購入を検討している初心者向けに、ゲーミングPCを選ぶ際の基本的なポイントをご紹介します。当記事が自分のプレイスタイルに合った最適な1台を見つける手助けになれば幸いです。
ゲーミングPC選びのポイント
ゲーミングPCを購入する際には、スペック表をただ眺めるだけではなく、どの構成要素が自分のプレイスタイルにどう影響するのかを理解することが重要です。
ここでは、初めての方でも迷わず選べるように、6つの観点からゲーミングPCの選び方を丁寧に解説していきます。
GPU
GPU(グラフィックボード)は、ゲーミングPCの中でも最も重視すべきパーツです。GPUの性能次第で、ゲーム画面の描写速度や画質が大きく変わるため、快適なプレイには欠かせません。主力となっているのはNVIDIAのGeForce RTX 40シリーズとAMDのRadeon RX 7000シリーズです。
初心者には、価格と性能のバランスに優れたRTX 4060やRadeon RX 7600がおすすめです。これらはフルHD解像度でのプレイに十分な性能を発揮し、人気のオンラインゲームを快適に楽しめます。中級者以上でWQHDや4K解像度を視野に入れる場合は、RTX 4070以上、もしくはRTX 4080/4090などのハイエンドモデルを検討するとよいでしょう。
ゲームタイトルによってGPUの負荷は異なるため、プレイ予定のゲームの推奨スペックと照らし合わせながら選ぶことが大切です。特に対戦型FPSなどでは、フレームレートがパフォーマンスに直結するため、より高性能なGPUを選んでおくと安心です。
- プレイ予定のゲームの推奨スペックと照らし合わせる
- バランスに優れたRTX 4060やRadeon RX 7600がおすすめ
- WQHDや4K解像度はRTX 4070以上、もしくはRTX 4080/4090
CPU
CPUは、ゲームの処理だけでなく、ゲーム以外のさまざまな作業に関与するPCの中枢的存在です。ゲーム内では、NPCの行動計算やマップの読み込み処理などを担当するため、GPUほどではないにせよ重要なパーツです。最近のゲームでは、CPU性能によってフレームレートが変動するケースも増えており、軽視できません。
Intelなら第13世代以降のCore i5またはi7、AMDならRyzen 5 7000番台以上が選択の目安です。特にCore i7-14700FやRyzen 7 7700などは、ゲーム用途に加え、録画・配信・マルチタスクなども快適にこなせるバランスの良いモデルです。
また、ゲーム実況配信や動画編集なども同時に行いたい人には、より多くのコア数・スレッド数を持つCPUを選ぶことが推奨されます。あわせて冷却性能も考慮し、空冷か水冷かの選択やケース内のエアフローも確認するとよいでしょう。
- Intelなら第13世代以降のCore i5またはi7
- AMDならRyzen 5 7000番台以上
- ゲーム用途+マルチタスクも快適なCore i7-14700FやRyzen 7 7700がおすすめ
メモリ
メモリ(RAM)は、ゲームやアプリケーションの動作において一時的なデータを保管するための領域です。容量が不足していると、ゲームがスムーズに動かなくなったり、複数アプリを同時に開いた際にフリーズが起こる原因になります。
標準的な構成として、16GB(8GB×2枚)が多くのBTOゲーミングPCに採用されています。フルHDでのゲームプレイや日常的な作業にはこの構成で問題ありませんが、複数のゲームを同時に起動したり、ゲーム配信・動画編集などの高負荷な作業を想定するなら、32GBへの増設を検討するのが安心です。
- 標準的な構成は16GB(8GB×2枚)
- ゲーム配信・動画編集などの高負荷なら32GB
主要BTOショップのゲーミングシリーズ紹介
国内には多くのBTOパソコンメーカーがありますが、それぞれが独自のゲーミングブランドを展開しています。ラインナップや構成、デザインや冷却設計なども異なり、ユーザーのニーズによって最適なブランドが変わってきます。このセクションでは、特に注目度の高い5社のゲーミングシリーズにフォーカスし、最新情報をもとに詳しくご紹介します。
ドスパラ(GALLERIA)
ドスパラが展開する「GALLERIA(ガレリア)」は、国内でもトップクラスの認知度を誇るゲーミングPCブランドです。プロのeスポーツ大会でも採用されるほど信頼性が高く、ラインナップも非常に豊富で、初心者から上級者まで幅広い層に対応しています。
たとえばエントリーモデルの「GALLERIA RM5C-R46」は、Core i5-14400FとGeForce RTX 4060、16GBのDDR5メモリ、500GBのNVMe SSDを搭載していますが、初心者にも求めやすい価格で購入できます。フルHD環境でのゲームプレイにおいて非常にバランスが取れており、初めてゲーミングPCを購入するユーザーにとって最適な構成です。
一方、ハイエンドモデルとしては「GALLERIA UA9C-R49」があります。Core Ultra 9 285KとGeForce RTX 4090というトップクラスの構成に加え、64GBのメモリと2TBの超高速NVMe SSDを搭載。4KゲームやVR、3D制作など重たい処理を必要とする作業も余裕でこなせます。専用の高剛性ケースはデザイン性だけでなく放熱性能も高く、長時間のプレイでも安定した動作が期待できるのも大きなポイントです。
パソコン工房(LEVEL∞)
「LEVEL∞(レベル インフィニティ)」は、パソコン工房を展開するユニットコムが提供するゲーミングPCブランドで、eスポーツ業界や配信者とのコラボレーションモデルでもよく知られています。全国に実店舗を構えることでサポート体制も手厚く、購入後のアフターケアまで安心して任せられる点も魅力です。
LEVEL∞シリーズの特徴は、最新パーツの導入の早さと、構成の柔軟性です。過去には、Core i7-14700FとGeForce RTX 4060を搭載した「LEVEL-R779-147F-RLX」が、ミドルレンジながら高いゲーミング性能を実現しています。現在はこのモデルは販売終了となりましたが、後継機種が順次リリースされており、常に最新スペックを選択できるのが強みです。
LEVEL∞の筐体は拡張性にも優れており、前面メッシュパネルによる吸気効率の高さ、背面および上部排気ファンの設置によって、効率的な冷却を実現。サイドパネルは強化ガラス仕様も多く、ライティングパーツを組み合わせれば自作PCのような外観も楽しめます。また、構成によってはホワイト筐体モデルも選べるなど、デザイン面の自由度も高く、PCの見た目にこだわるゲーマーにも適したシリーズです。
マウスコンピューター(G-Tune)
「G-Tune(ジーチューン)」は、国内製造と24時間365日サポート体制を特徴とするマウスコンピューターのゲーミングPCブランドです。日本国内の長野県飯山工場で生産されており、品質の安定性と検品の丁寧さで高評価を得ています。
エントリークラスのおすすめモデルとして、「NEXTGEAR JG-A5A60」が挙げられます。Ryzen 5 7500FとRadeon RX 7600の構成に加え、16GBのメモリと1TBのGen4 NVMe SSDを搭載し、価格は約16万円と安価で購入することが可能です。省スペース設計のミニタワー筐体で、静音性と冷却性のバランスが良く、ライトゲーマーや初めてゲーミングPCを購入する人に最適なモデルです。
さらに上位モデルでは、「G-Tune DG-A7A7X」が注目されます。Ryzen 7 7700とRadeon RX 7700 XTに、32GB DDR5メモリと水冷CPUクーラーを備えた高性能構成で、WQHD以上のゲームプレイや動画編集、同時配信といった重いタスクにも余裕で対応できるスペックとなっており、まさに“長く使える1台”を探しているユーザーにぴったりです。
フロンティア(FRシリーズ)
「FRONTIER(フロンティア)」のFRシリーズは、価格重視でゲーミングPCを探している人にとって非常に魅力的なブランドです。セール時に他社と比べて数万円単位で安くなることがあり、「ハイスペックPCをお得に手に入れたい」というニーズを持つユーザーから強い支持を得ています。
モデル例として、「FRGHLMB650/SG3」はAMD Ryzen 7 9800X3DとGeForce RTX 5080を搭載したハイエンド構成です。メモリは32GB、ストレージも2TBの高速NVMe SSDを搭載。より良い環境でゲームを楽しみたい、上級者ゲーマーにおすすめです。
FRシリーズは基本的にセール中心の販売スタイルとなっており、定期的に開催されるタイムセールや限定キャンペーンでの価格変動が激しいのが特徴です。筐体はシンプルながらも整備性に優れ、前面と背面にケースファンが標準搭載されており、通気性もしっかり確保されています。電源ユニットには80PLUS Gold認証の850Wを採用しているモデルもあり、将来的なGPU交換などにも対応可能です。
ツクモ(G-GEAR)
「G-GEAR(ジーギア)」は、老舗PCパーツショップであるTSUKUMOが展開するゲーミングPCブランドです。自作に近いパーツ構成と堅実な設計が特徴で、品質重視のユーザーから高い評価を受けています。
注目モデルである「GE7A-G250/B2」は、Ryzen 7 7700XとGeForce RTX 4080、32GB DDR5メモリ、1TB SSDを搭載し、25万〜28万円前後で販売されています。前面メッシュ構造の高エアフローケースを採用しており、ARGBファンや静音仕様の大型CPUクーラーも備え、冷却性能と見た目のバランスが非常に良好です。
また、ツクモはヤマダデンキ傘下の企業であるため、全国の家電量販店で展示販売を行っているケースも多く、購入前に実物を確認できるのもメリットです。販売ページ上には構成パーツのメーカー名まで細かく記載されており、「中身の見えるBTO」として信頼性が高いのも特徴のひとつ。
G-GEARシリーズは、LEDの主張が少ない落ち着いたデザインと、高い拡張性を兼ね備えており、長く使えるゲーミングPCを探している中上級者に特におすすめのシリーズといえるでしょう。
パソコンショップSEVEN
パソコンショップSEVENのゲーミングPCブランド「ZEFT」は、コストパフォーマンスの高さと多彩なカスタマイズ性でBTO初心者から上級者まで幅広く支持されています。
特に静音・冷却・拡張性を重視したケース設計が特徴で、フルタワーからミニPCまで好みに合わせた構成が可能。短納期での出荷や複数の支払い方法、そして選べるOS有無など柔軟な対応が魅力です。
市販の高品質PCケースやNoctua製CPUクーラーなどを採用できる点から、外観や冷却性能にこだわるユーザーにも人気があり、内部のケーブル配線も丁寧で、BTOでありながら完成度の高いビルドが得られる点も大きなメリットです。
また、ゲーミング性能も十分で、フルHDからWQHD環境を想定した構成が豊富に用意されており、初心者が初めてゲームPCを選ぶ際にも安心して選べるメーカーの一つ。
おすすめは「ZEFT Z55EB」で、Intel Core i7-14700FとGeForce RTX 5070 Ti、32GBメモリ、1TB SSDを搭載したモデルで、Apex LegendsやFortniteなどの人気FPSを高設定でスムーズにプレイできるほか、WQHDでの高画質ゲームや動画配信にも余裕を持って対応できる高性能バランスモデルです。
STORM
STORMは個性的なコンセプトモデルを多く展開するBTOメーカーで、冷却性能やビジュアル性にこだわったゲーミングPCが充実しています。特に白系統の筐体やピラーレス構造を採用したシリーズは、他社とは一線を画すデザイン性の高さで注目されています。構成の自由度は限られるものの、その分パーツの初期選定が的確で、初心者がパーツ選びに悩むことなく性能とデザインの両立したPCを手に入れられる点が魅力です。
また、冷却性能に優れた高品質ケースを標準採用しており、特に「新界」シリーズでは裏配線仕様のマザーボードやARGBファン、強化ガラスパネルを組み合わせることで、見た目にも美しく、組み込みの完成度も高いPCを実現しています。
公式サイトでは購入後のサポートやパーツ交換の案内も丁寧で、初めてBTOに触れるユーザーにも安心のサポート体制が整っています。
おすすめモデルは「PZS-KFS47」で、Intel Core i7-14700FとGeForce RTX 4070 SUPER、32GBメモリ、1TB SSDを搭載し、フルHD~WQHDでの高画質ゲームや動画配信を快適にこなすことができ、ゲーミングと映像美を両立したい方に最適な一台です。
パソコンSHOPアーク
パソコンSHOPアークのBTOブランド「arkhive」は、秋葉原の老舗PCショップとしての実績と、最新パーツの導入スピード、そして豊富なラインナップが魅力で、初心者から上級者まで納得のいくPC構成が選べる柔軟性を持っています。
外観にもこだわったケース選びが可能で、ThermaltakeやNZXTといった高品質ブランドのケースが採用され、冷却性と拡張性を兼ね備えた美しいデザインのモデルが揃っています。また、標準構成で32GBメモリや1TB SSDが搭載されるモデルも多く、購入後に追加パーツを買い足す手間が省ける点も初心者にとって嬉しいポイントです。
BTOカスタマイズの自由度も高く、CPU・GPUだけでなく、マザーボードやWi-Fiカード、クーラーの選択肢も豊富に用意されており、自作に近い感覚での構成が可能です。
おすすめモデルは「GC-I7G57R」で、Intel Core Ultra 7 265KとGeForce RTX 5070 Ti、32GBメモリ、2TB SSDを搭載し、WQHD~4Kでの高解像度ゲームやクリエイティブ用途においても高いパフォーマンスを発揮する、長く使えるハイスペックモデルとなっています。
Sycom(サイコム)
Sycom(サイコム)
(サイコム)はカスタマイズ性の高さと静音設計へのこだわりで知られるBTOメーカーで、選べるパーツの幅が非常に広く、冷却性能・静音性・電源効率といった細かな点にまで配慮された構成を自分好みに組み立てることが可能。パーツ選定の知識がなくても安心して注文できるよう、標準構成もバランスよく設計されています。
Noctua製の静音クーラーやFractal Design製の防音ケースを採用するモデルもあり、ゲーム中の動作音をできるだけ抑えたいというユーザーには最適です。また、配線処理が丁寧で内部の美しさにも定評があり、ケース内部を見せるガラスパネルモデルでも高い完成度が期待できます。
長時間のゲームプレイにも耐える冷却設計がなされており、ストレスなく使い続けられる安心感がある点も大きな特徴です。
おすすめは「G-Master Velox Mini B760 Intel Edition」で、Intel Core i5-14400F、GeForce RTX 5060、16GBメモリ、1TB SSDを搭載し、フルHD解像度での高リフレッシュレートプレイに対応しながらも、静音性・拡張性・コスパのバランスに優れた入門向けモデルです。
VSPEC(ブイスペック)
VSPECは、2000年創業の老舗BTOブランドでありながら、今もなお自作PCに近いレベルの細かなパーツ選択ができる数少ないBTOメーカーのひとつで、ケース、マザーボード、冷却ファン、電源などをユーザーの好みに合わせてほぼすべて選択できるというカスタマイズ性の高さが特長です。
その分価格帯はやや高めではあるものの、構成の自由度は群を抜いており、「とことん自分仕様」にこだわるユーザーには理想的な環境が整っています。BTO初心者にとっては選択肢が多すぎて難しく感じるかもしれませんが、推奨構成も多数用意されており、それをベースにカスタマイズすることで失敗のない選択が可能です。
また、見た目にこだわった白系パーツやライティング強化モデルなども多数あり、機能だけでなくデザイン性も重視する層にも人気です。
おすすめモデルは「AMD Ryzen AM4 Micro Minimal/RTX4060」で、Ryzen 3 4300G、GeForce RTX 4060、16GBメモリ、500GB SSDを搭載し、価格と性能のバランスに優れたフルHD向けエントリーモデルで、初めてのゲーミングPCとしても十分満足できるスペックです。
理想のゲーミングPCを見つけよう
ゲーミングPC選びは、性能や価格だけでなく、冷却性や拡張性、購入後のサポート体制まで含めて総合的に判断することが重要です。本記事では、パーツごとの基本的な選び方と、主要BTOブランドの特徴・おすすめモデルをご紹介しました。
自分のプレイスタイルや用途、予算に合わせて最適な構成を選べば、長く快適にゲームを楽しむことができます。BTOショップごとの強みを活かしながら、理想の1台をじっくりと見つけてみてください。






















